必読



※ご注意ください

この話は第一部最終話でもし夢主に息があり、兄妹と共に鬼化によって命を繋いでいたらというif夢です。
時期は第二部頃(奥田屋)から始まりますが、夢主は目が見えており、珠姫の専属芸者ではありません。

人間の欠損表現あり、主人公の鬼としての特性上あまり気分の良い話ではないかもしれません。
後述の主人公の鬼化にあたり、妓夫太郎の鬼としての能力に一部変更箇所があったり、善逸たちの遊郭潜入期間についても長めに調整を取っていたりと、本筋からは少々変わった設定もございます。

また、遊郭編の時間軸ですので、今回に限りハッピーエンドには出来ません。 十分にご注意の上お進みください。

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(鬼化ifにあたり簡単な設定)

血鬼術 芥子の箱庭

体内から散布した粒子を呼吸と肌から吸い込ませることで発動。
強い幻覚作用があり花の咲き乱れる空間へ転移したかのような錯覚を覚えさせる。
また、術にかかると男女問わず術者に魅了され近寄らずにはいられなくなる。
刻一刻と蓄積される粒子は猛毒であるが、本人に痛みと苦しみを与えないため咄嗟に毒とは判断出来ない。
やがて正常な思考と身体の自由を奪い、骨抜きになったところで必要な情報を抜き出せる。
最期は皆眠る様に絶命し、屍は妓夫太郎か堕姫へと差し出している。
相当に鍛えられた身体と精神力を持つ者でなければ破れないという厄介な術。
攻撃能力自体は決して高くないため、術を破られてしまった際の大きな被害は避けられない諸刃の剣。



拙作ではを取り込むことで妓夫太郎が毒を得ていますので、今作では毒は彼女の専売特許です。
必要最低限の人間しか食わないため鬼独特の気配が薄く、十二鬼月ではない代わりに諜報活動に向いている鬼という設定にしました。
擬態の精度が高く、常時人間時代と似たような姿をしています。